vol47. V2Xの言葉たち1: V2Xとは

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最近巷でよくV2Xという言葉を聞く。(数年前はV2Vという言葉をよく聞いた)
また、その通信規格として、DSRCだったり、C-V2Xという言葉もちらほら。
今後車のIT化が更に加速しこういった話題も今後多数増えてくると思うので、
今更だけど、これから何回かに分けて、これらの言葉について 整理してみたい。

まずは入り口のV2Xから始めてみよう。

V2Xとは?

V2Xとは、Vechicle to everything の略語で、車と何かとの通信、
またはそれを利用した技術を指す。

何かとは、例えば、車、路面に設置されたインフラ、インターネット、携帯などのデバイ
スといったもの。

通信相手が車の場合は、V2V(Vechicle to vechicle), インフラの場合は、V2I(Vechicle to
Infrastructure), インターネットの場合は、V2N(Vechicle to Network)、デバイスの場
合は、V2D (Vehicle-to-device)といった呼び方をする。これらの総称がV2Xなんだ。

車に様々な情報を送ることで、車をより効率的に運転させたり、衝突事故を防ぐ

ADASや将来的なレベル3以上の自動運転を実現するために欠かせない技術と言われていて
、今、車業界でとってもホットなトピックの一つだ。

目的

目的は、主に2つ

  1. 安全運転(road safety)
    • 例えば、死角からの飛び出し事故を未然に防ぐ
  2. 渋滞緩和(traffic efficiency)
    • 例えば、信号機からの信号切り替わりタイミング情報をもらうことで、信号をスム
      ースに通過する

なんで必要なの?

ADAS技術として、今、車に様々なレーダーやセンサが搭載され、それらを利用して
車の制御に役立てている。じゃぁ、なんで車vs車通信が必要なのと思うかもしれない。

その答えは
カメラやレーダーからの情報だけでは不十分
と言うこと。

https://www.ms-ins.com/special/rm_car/advice/img/frequent_img-08.png

カメラは人間でいう目に当たる。レーダーもまた、直進性の高い周波数を扱うため、死角
から接近する物体の検知は難しい。そこを補うために、インフラから情報をもらったり、
車車間通信を利用するんだ。例えば、死角のある交差点で、車が接近している事をお互い
通知する事で、出会い頭の衝突事故を回避できる。

他の例としては、信号機との通信を考えてみる。カメラで、信号の色は検知できる。
だが信号機(インフラ)と情報通信する事で、「赤」という情報以外にあと何秒で「青」
に変わるかなどの情報も得られる。これにより、運転の効率や安全性が増す。

感想

なるほどねー。安全を確保するために本当に何重にも技術を駆使して、万一のケースを防
ぐよう改良を重ねられているんだな。この技術を利用すれば、将来は、本当に安心して自
動運転に身を任せられそうだー