vol53: 模倣犯と小説

模倣犯を読み終えた

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宮部みゆき作の模倣犯を完読した
文庫本で全5冊の対作だったけど、飽きもせず、引き込まれるように読み終えた

とても面白かった

彼女の描写力の影響か、
ドラマをTVで見ているよりもどんどん文章がビジュアル化されて
物語が頭に入ってきた

この作品は、ある連続殺人事件を様々な登場人物の視点から描いている
みんなが等しく主人公といった感じだ皆がそれぞれドラマを持っている
それぞれの視点、もつ苦しみや葛藤、人間関係、苦しみを取り超えての成長
本当に皆それぞれにドラマがある

ここまで詳しい描写はなかなか
テンポも求められるTVドラマでは表現できないだろうな

この小説は、5年間連載させたものに修正、加筆して作り上げた大作らしい
宮部みゆきってすごいなぁ

小説って面白いね

小説って面白いんだよ
これまで、物語を読むだけなんて、実益があまりないなぁ
どうせ本を読むなら、娯楽ではなく、
将来的にタメになるビジネス書や自己啓発本を読みたい
そう思って、小説を軽んじている所が過去の自分にあった

ところがどっこい

娯楽としてよっぽど面白いTVドラマを見ているよりも
自分の頭でシーンを描くので、かえって自分に最高のドラマの描写となって
描かれる

加えて、色々な言葉、表現方法、登場人物の習慣、警察や企業等の
組織の内情にも詳しくなれるので、下手に飲み会に行ってグチを
聞いているよりもよっぽど有益だ
もちろんフィクションなので、著者の仮想から描かれるものなのだが、
皆さん、十分取材や下調べをした上で描かれるので、とてもリアリティがある

小説って面白いね知らなかった
若い頃の数年前に自分に早く教えてあげたかった

最近は宮部みゆきの本を読み漁っている状態だけど、他にも 有川浩の小説も好き
自分の中では、宮部みゆき有川浩が二大巨頭
それに半沢直樹シリーズの著者、池井戸潤が入ってくる感じかな

小説を読み始めてまだ1-2年きっとたくさんの素敵な本が世の中にあるんだろう
どんな本と出会えるかワクワクする

これからも小説をたくさん読みたい